世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、大会単独最多7度目の優勝を飾った。同2位のラファエル・ナダル(スペイン)に6-3、6-2、6-3の2時間4分でストレート勝ち。フェデラー(スイス)、エマーソンと並んでいた優勝回数を上回った。

圧倒的なジョコビッチの勝利だった。過去27勝25敗と力が拮抗(きっこう)しているナダル相手に、ブレークポイントを1度しか握らせなかった。自分のサービスゲームを1度も落とさない快勝で、ついに全豪で最多優勝7度を達成した。昨年大会は4回戦で敗退。直後に右肘手術をし、5月のイタリア国際まではベスト8にも進めないつらい時期を過ごした。それだけに、表彰式での優勝スピーチでは「約1年前に手術して、ここまで戻ってこられた。この数カ月で4大大会を3度優勝。また、ここに立っていられるのは信じられない」と喜びに浸った。【吉松忠弘】