16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(24=ブリヂストン)が「フェルプス魂」に学ぶ。4日、グアム合宿に向けて出発。荷物の中に五輪4大会連続金のマイケル・フェルプス氏(米国)が12年ロンドン五輪後の「燃え尽き症候群」からリオの復活までに感銘を受けた本「人生を導く5つの目的(リック・ウォレン著)」を加えた。

萩野は「フェルプス選手がどういう思いで金メダルを取り続けたか、知りたいと思った」。自らインターネットで調べて、ちょうどこの日、アメリカンフットボールのスーパーボウルに出場したペイトリオッツQBトム・ブレイディに関する本とともに購入。合宿の合間に、エキスを吸収する構えだ。

東京五輪では2大会連続金メダルを目指す。ただ近年はけがもあって不完全燃焼が続く。平井コーチとの話し合いの中で「次のレースに向けて心から渇望する気持ちが必要だと思った。その気持ちが出ないと、練習からレースにつながっていかない」。もやもやした現状を打破するために偉人たちに学ぶ構えだ。

萩野は「どれだけ自分に厳しくできるか、きついことをやっていきたい」と気持ちを新たにしていた。