日本体操協会は9日に都内で理事会を開き、特別調査委員会、提言事項等検討委員会による調査報告書が提出され、承認された。

リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(19)と、塚原光男副会長(70)、塚原千恵子女子強化本部長(71)を巡るパワハラ騒動で、昨年12月の第三者委員会は事実を認定しなかったが、互いに協会を通さずに発言したことなどが懲戒対象に当たるか、また協会運営の改善などを検討するため、両委員会が設置されていた。

5人を対象とした特別調査委員会では結果として懲戒処分なしの結論に至ったが、いずれも「提案」がされた。宮川は反省文の提出で、既に提出がされた。塚原夫妻は昨年12月の臨時理事会などでの謝罪と、任期満了での要職の退任が適当とされ、光男氏は6月末に副会長、千恵子氏は3月末に女子強化委員長を退く。他に具志堅幸司副会長、池谷幸雄氏が発言などで会長厳重注意となった。

提言事項等検討委員会では、「強化本部長は原則として所属選手を有しない者とする」と提言がされた。