日本サーフィン界のエース、五十嵐カノア(21=木下グループ)が25日、世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)でアジア人として初の優勝を果たした。

五十嵐はインドネシアのバリ島で行われたCT第3戦コロナ・バリ・プロテクテッド決勝でジェレミー・フローレス(31=フランス)を15・10-14・63で下した。

今季第1、第2戦で連続4回戦敗退敗退に終わっていた五十嵐は準決勝で米国のレジェンド、ケリー・スレーター(47)に快勝。16年最終戦以来3年ぶりに臨んだ決勝では2本目に9・10をマークし、ヒートをリードした。終盤にフローレス追い上げられたものの、そのまま逃げ切り。ツアーの公式サイトで「今日は最高の1日だった」と喜びを表した。

五十嵐はこれで、ランキングも2位に浮上。今季CT全11戦終了時のランク10位まで(1カ国2人)に与えられる東京五輪出場権獲得に大きく前進するとともに、金メダル候補にも名乗りを上げた。