世界7位の錦織圭(29=日清食品)が2日にまたがる4回戦を突破した。同38位のブノワ・ペール(フランス)に対し、2日は6-2、6-7、6-2とセット2-1とリードしたところで日没順延。3日に第4セットから再開した試合は、錦織が1度マッチポイントを握りながらもタイブレークを6-7(8-10)で落として最終セットへ突入。第5セットは先に2度ブレークを許す苦しい展開だったが、2度追いつき第11ゲームでブレークに成功し逆転。そのまま押し切り7-5で制し、2年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。

錦織は、最初、なかなか調子が上がらず、球の伸びがない。しかし、ペールは、輪を掛けて不調で、セット2-1とリードできたのは大きかった。順延となった3日は、しっかりと復調。気を引き締めてペールを突き放した。

準々決勝は、33年佐藤次郎以来86年ぶりのベスト4をかけて、同2位のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは全仏歴代最多の11度の優勝を誇り、勝敗は90勝2敗。驚異的な勝率を誇る。対戦成績は、ナダルから10勝2敗だ。

◆全仏オープンは、WOWOWで5月26日~6月10日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。