バスケットボール男子日本代表の渡辺雄太(24=グリズリーズ)が、31日開幕のワールドカップ(W杯)中国大会に向け、初の会場練習後、取材に応じた。初戦(9月1日)のトルコ戦で警戒する選手としてNBAキャバリアーズで活躍するオスマンを挙げ「同じポジションなので、試合も見ている。彼が点を取りに来るのでしっかり守りたい」と警戒した。

2006年大会以降はすべて8強入りしているトルコは、オスマンのほか、NBAで活躍するイリヤソバ(バックス)やコルクマズ(76ers)を擁し、平均身長は199センチ。渡辺は「サイズのある選手が多いので、課題だったリバウンドを徹底的にやっていかないと。良いシューターが何人もいて全員がどこからでも打てる」と厳しい表情で話した。

7月末の代表合流前から「日本を(八村)塁と2人で引っ張っていく」と強い思いで挑んでいたが、25日のチュニジア戦は八村が欠場した中で逆転負けした。チーム最多の25分43秒出場した渡辺は「塁(八村)に頼ってきたところがあった。他のメンバーでしっかり足を動かそうと思ったが、いいところがなかった」と責任を感じた。

NBAドラフトで八村がウィザーズから1巡目指名を受けた時、富山時代から食べていた「白えびビーバー」が有名になったが、香川出身の渡辺は「香川にはあまりないんですよ」と残念そう。それでも1食で3、4玉食べるほどのうどん好きで、先月の帰国後には実家に帰って食べまくったという。そんなうどんのような粘り強いディフェンスが渡辺の持ち味。「自信が付いている。良い試合になるんじゃないかな」と意気込んだ。