トロロッソとホンダは7日、山本尚貴が今週末に行なわれるF1第17戦日本GPの金曜フリー走行1回目(10月11日・鈴鹿サーキット)に出走することを明らかにした。日本人のF1公式セッション参加は2014年の小林可夢偉以来5年ぶり。
山本は昨年、日本のスーパーフォーミュラとスーパーGTの両選手権でチャンピオンに輝き、F1のチャンスを模索。今年の第11戦ドイツGP・第13戦ベルギーGPを訪れてトロロッソに帯同しチームの作業内容を学ぶとともに、レッドブルのファクトリーにあるシミュレーターをドライブしてエンジニアから高い評価を受け、日本GPのフリー走行出走に向けて準備を進めてきた。
F1マシンを極めて正確に再現したシミュレーターを7月に初めてドライブし、そのすごさを実感したことで「どうしてもこのクルマに実際に乗ってみたい」と改めてF1への思いを強くしたという山本は、次のように今回のチャンスについて語った。
「まず、今回私にこのような素晴らしい機会をくださったScuderia Toro Rosso、Red Bullグループ、そしてHondaに感謝を申し上げます。小さいころから自分の夢だったF1マシンを、鈴鹿という特別な舞台、そして日本人のファンの皆さんの前でドライブできることを本当にうれしく思っています。ここに来るまでに、F1のレース週末にToro Rossoに帯同したり、Red Bullのファクトリーでシミュレーターに乗ったりと、いろいろな準備を重ねてきました。当日は、チームが予選と決勝でいい結果を残せるよう、有益なデータを集めることが私のメインの仕事になりますが、それと同時に自身のパフォーマンスを最大限に発揮できるよう努めたいと思います。27年前の鈴鹿でF1を見たあの日からずっと憧れ続けてきたこの舞台で自身が走れる事に感謝をし、その夢の瞬間をファンの皆さんとともに楽しみたいと思っています。ご声援、よろしくお願いいたします」
トロロッソ・ホンダのチーム代表であるフランツ・トストは、かつてラルフ・シューマッハがフォーミュラニッポンに参戦し王者となった際にマネージャーを務め、1年間日本で暮らしたため日本文化や日本人の良いところを熟知している人物。ホンダとも良好な関係を構築しているトスト代表は、山本のFP1起用について次のように述べた。
「今年の日本グランプリのFP1で、山本選手が素晴らしい仕事をしてくれると確信しています。彼は昨年のSUPER GTとSUPER FORMULAでダブルタイトルを獲得した才能あるドライバーで、鈴鹿サーキットについても熟知しています。いくつかのF1のレース週末でチームに帯同し、すでにエンジニアたちともいい関係を築いていますし、シミュレーターでのドライブも経験済みですので、FP1を走る準備はできていると思っています。今回最も大切なことは、山本選手自身がこの世界で最も素晴らしいサーキットの一つである鈴鹿でF1マシンの走りを楽しむことです。そして、スタンドを埋める日本のファンの皆さんにも、その姿を見て喜んでいただければと思っています」
ベルギーGP後にイタリア・ファエンツァにあるトロロッソのファクトリーを訪れ、シート合わせなどの準備は完了。山本はピエール・ガスリーに代わってそのマシンに乗り込み、2017年にスーパーフォーミュラでチームメイトとして戦ったガスリーとともに走り、初めてのF1ドライブを経験することになる。(米家峰起通信員)


