男子は昨季W杯個人総合王者の小林陵侑(22=土屋ホーム)が1回目133メートル、2回目は最長不倒の135・5メートルを飛び、合計273・5メートルで初優勝(NHK杯は2度目)を飾った。NHK杯のみで実施の女子は高梨沙羅(23=クラレ)が2回目に夏のジャンプ台記録となる131メートルを記録し、合計227・2点で3年ぶり4度目の優勝。この日、全日本スキー連盟はW杯序盤戦に小林陵、高梨ら男子6選手、女子5選手を派遣すると発表した。

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小林陵は宣言通りの大ジャンプで全日本選手権を初制覇した。3位に終わった前日26日のノーマルヒルでは6歳上の兄潤志郎(雪印メグミルク)に優勝をさらわれ、「明日は130メートルぐらい飛んで会場を沸かせたい」と予告。この日2本目にはヒルサイズに迫る135・5メートルをマークした。「全日本選手権は一番大きい試合なので自信につながった」と、昨季王者として迎えるW杯に弾みをつけた。