男子決勝は能代工が101-53で秋田西を下し、2年連続48度目のウインターカップ出場を決めた。

開始から伝統のオールコートディフェンスが機能し、第1クオーターは7失点。秋田西のゾーンディフェンスに対し、ポイントガード伊東翼(3年)らが速いパス回しで翻弄(ほんろう)し、14本の3Pを決めるなど初戦から5戦連続の100点ゲームで締めた。小野秀二コーチ(61)は「出だしからいい守備ができて、そこからしっかり走れた」と納得の表情を見せた。

7月の全国総体では、前年覇者の開志国際(新潟)に58-83で大敗。小野コーチは「留学生のいるトップレベルとの試合では、いろいろな部分での精度アップが必要」と課題を挙げた。16年に連続出場が46で途切れ、復活出場となった昨年は16強。今年の全国総体では8強まで進んだ。須藤陸主将(3年)は「1つずつステップアップしているので、まずは4強。もちろん目標の日本一に向け、もっともっと精度を突き詰めていかないといけない」と意気込む。

3P2本を含む17得点の伊東は、昨年の中部大第一(愛知)戦での屈辱を胸に刻む。43-90のダブルスコア大敗に「何もできなかった。今年こそは『あっ、能代工がまた来たな』と言われたい」と名門復活を誓った。【野上伸悟】