男子は準優勝の白樺学園が初の全国選手権(ウインターカップ)出場を決めた。決勝リーグは優勝の東海大札幌に58-61で惜敗し、2勝1敗の2位。4強最小の先発平均身長176・4センチのスモール軍団が、タイトな守備で全国切符をつかんだ。男女上位2チームが全国大会(12月23日開幕、東京)に出場する。

優勝をかけた無敗同士の東海大札幌戦。試合終了まで残り2秒、同点を狙った安達悠真(3年)の3点シュートは惜しくもリングにはじかれた。安達は「入ったかなと思ったんですが…」と肩を落とした。強豪相手に3点差。就任17年目の宮下真和監督(40)は「小さくてもここまで頑張れた。歴史をつくってくれた」とたたえた。

悔しさの一方で達成感もある。先発の平均身長は190センチ台の2選手を擁する東海大札幌より約10センチ低い。運動量を生かした守備力で対抗した。相手大型選手のポストプレーに170センチの安達、高橋彪雅主将(3年)が素早く反応。時には一気に4人で囲み、簡単にシュートを打たせなかった。高橋は「自分たちの速さを生かせた」と振り返った。

夏場は学校近くの100段の階段を10往復、坂道ダッシュを10本、さらにおんぶしてダッシュ5本でスタミナを強化した。「乗り越えたら全国がある」と、厳しい練習に汗を流した。11、19年に出場した総体はいずれも初戦敗退を喫した。「目標はまずは1勝です」と高橋。動いて動いて、三度目の正直で全国初勝利を狙う。【西塚祐司】