札幌山の手が女王の座に返り咲いた。決勝リーグは3戦すべて20点以上の大差をつけ全勝。2年ぶり36度目の優勝を飾った。酪農学園大とわの森三愛戦で31得点をマークした舘山萌菜(2年)は「みんな口には出さないけど、優勝しなきゃいけないと心の中で思っていた。良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

昨年は決勝で札幌東商に3点差で敗れ、29連覇を逃した。佐々木百萌主将(3年)らは当時の3年生の前向きな姿を見て、ショックを引きずらず、すぐに気持ちを切り替えた。OGで10年全国3冠メンバーの日本代表、町田瑠唯(26=富士通)が学校を訪れた3月に「(コーチの)上島(正光)さんを信じてやれば大丈夫」とエールをもらった。その言葉を信じて練習に食らいついた。

今大会はU-16日本代表の中村華祈(2年)ら主力を負傷で欠きながら、雪辱を果たした。佐々木は「全国で自分たちのバスケットボールがどこまで通用するか確かめたい」と力を込めた。