バスケットボールは天皇杯2次ラウンドを終え、B1リーグ戦が7日再開する。新潟アルビレックスBBは7、8日の第10節、横浜ビー・コルセアーズとホームのアオーレ長岡で対戦。前節宇都宮ブレックス戦(11月16、17日)はホームで2連敗。SG今村佳太(23)が連敗ストップの先頭に立つ。

リーグ戦サンロッカーズ渋谷戦(11月10日)で左足首を負傷し、天皇杯SR渋谷戦(1日)では左手中指を負傷とアクシデントに見舞われたが、順調に回復。持ち味の積極的な攻撃を見せる。

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驚異的な回復を見せて、今村がコートに立つ。天皇杯SR渋谷戦で痛めた左手中指は練習中は薬指を添えてテーピングで固定する。「キャッチの時に少し違和感がある」と言うが「たいしたことはない。シュートは普通に打てるので」。リーグ戦のSR渋谷戦で負傷した左足首には「まったく問題ない」。横浜戦に備えたこの日に練習では跳躍力を生かしたレイアップに守備の隙を突いての3点シュートとスムーズに動いた。

この約1カ月で試合中に2度のケガ。リーグ戦SR渋谷戦、天皇杯SR渋谷戦のいずれも開始3分以内でのアクシデントだった。ただ左足首を痛めてから20日間で天皇杯に復帰。天皇杯での負傷後は離脱せず練習に参加する。左足首は電気治療などを「やれることを徹底してやった」と言う。左手人さし指は負傷直後に安静にしたことで悪化を防いだ。「開始3分までが僕の鬼門ですね」と笑うほど、影響は見られない。

横浜とは相性がいい。アウェーの前回対戦(10月23日)、チームは2度の延長の末に85-91で敗れたが、今村はキャリアハイの26得点。「アタックできているイメージがある」。何より「同じ中地区の相手。絶対に負けられない」と対抗心が強い。

新潟は現在5勝11敗で、横浜は5勝10敗。直接対決は浮上のチャンス。12月は今後も富山グラウジーズ(11日)、三遠ネオフェニックス(15、16日)、シーホース三河(25日)と同地区対戦が待つ。「落とせない試合ばかり。でも、そういう雰囲気の試合は自信がある」。反転攻勢へ、活躍を予感させた。【斎藤慎一郎】