4年連続出場の浜松開誠館(静岡)が作新学院(栃木)を77-64で下し、2年連続の初戦突破。今日24日の2回戦では、昭和学院(千葉)と対戦する。

浜松開誠館が最大13点差をはね返した。56-56の第4クオーター(Q)残り5分37秒。松岡木乃美主将(3年)が積極的に仕掛け、フリースロー2本を獲得した。落ち着いて1本目を決め勝ち越すと、2本目も沈めた。「点数は考えず、いつも通りに打つことを心掛けました」。大黒柱として18得点、攻守で計9リバウンドとけん引した。

第3Qは「鬼門」だった。松岡は同Qで3ファウルとなり、5ファウルでの退場を回避するために、約6分間ベンチに退いた。その間に7連続得点を許すなど、相手の猛攻を浴びた。「競った試合で今まで負けてきたので、絶対に勝つ気持ちで声をかけ続けました」とベンチから仲間を鼓舞。勝負どころに備えた。

2年生中心のチームで、3年生のスタメンは松岡のみ。移動時間に趣味の話をするなど、下級生が話しやすい雰囲気づくりを心掛けてきた。松岡と並ぶ18得点で勝利に貢献した樋口沙彩(2年)については「負けている時間でも1対1を仕掛けたり、リバウンドを取ったり、泥くさくやってくれました」とたたえた。

三島正敬監督(44)は「チームとして何をやるべきか、もう1回見つめ直さないといけない」と話した。目標のベスト4を目指し、組織プレーの修正を続ける。【山田愛斗】