県勢2校の戦いが終わった。女子は4年連続5度目出場の浜松開誠館が、昨年優勝の岐阜女(岐阜)に56-82。2年連続で3回戦進出も、目標の4強には届かなかった。

男子は5年ぶり6度目出場の藤枝明誠が、東山(京都)に73-100で完敗。菊地広人(3年)が両軍最多36得点を挙げるも、2回戦で姿を消した。 

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藤枝明誠が挑んだ5年ぶりの大舞台は、2試合目で終わりを告げた。立ち上がりこそ、東山を先行。だが、25-20で迎えた第2クオーター序盤に歯車が狂った。約6分間、無得点の時間が続き、5点あったリードが一瞬で消える。25-36と走られると、優勝候補相手に逆転の余地はなかった。

公式戦自己最多タイの36得点と孤軍奮闘したエース菊地は「能力的には負けてなかったと思う。ただ、個人の1対1に頼ってしまった自分たちに対して相手はどこからでも点が取れた。自分も、もっと周りを生かすことを考えるべきだった」と、反省を口にした。2桁得点が2人だった藤枝明誠に対して相手は5人。組織力の差が響いた。

阿部桂監督(49)も「準備をしてきたことの半分も出せなかった。もっとやれたと思う」と厳しい表情で振り返り、無念さをにじませた。不完全燃焼の悔しい敗戦で大会を去った。