“ルーキーのダブル山崎”が躍動し、明成が100点ゲームで圧倒した。山崎一渉(1年)はチーム最多の25得点、16リバウンド。山崎紀人(1年)はチーム2位の17得点、8リバウンドで存在感を見せた。第1Qから試合を優勢に進めたが、第2Qで相手につかまり6連続失点。一時は同点に追いつかれた。それでも山崎一が勝ち越しのシュートを決めると徐々に相手を突き放し、終わってみれば26点差の大勝だった。

山崎一は第4Q残り5分46秒で、お役御免となったが「ポスト八村塁」の実力を随所に見せつけた。山崎紀も約25分出場し、チームをけん引。昨年の選手権で8強の相手を退け、佐藤久夫コーチ(70)は「練習でやったことをやっただけ。(今日は)やっぱり3年生。3年がよく頑張って、2年がつないで、1年が一番おいしいところを持っていった」と蒔苗(まかなえ)勇人主将(3年)や木村拓郎(3年)を称賛した。

今夏の全国高校総体で3回戦敗退し、冬の選手権に懸ける思いは大きい。佐藤コーチは「私たちは逆流に向かっていくチーム。もう1度仕切り直してやってくれればいい」とかぶとの緒を締めた。得点、リバウンドでチーム1、2位のダブル山崎が、明成2年ぶりの全国制覇へ勢いを加速させる。【山田愛斗】