女子の4強が出そろった。2年連続3度目の優勝を狙う岐阜女は、準々決勝で92-72で小林(宮崎)を退けた。

27日の準決勝の組み合わせは桜花学園(愛知)-大阪薫英女学院、京都精華学園-岐阜女に決まった。

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2年連続3度目の優勝を狙う岐阜女が、92-72で小林(宮崎)を退けた。

岐阜女が総合力の差を見せて快勝した。エースで主将のスモールフォワード林真帆(3年)が5本の3点シュート、ナイジェリアからの留学生で186センチのセンター、イベ・エスター・チカンソ(2年)がポストプレーなどで得点を重ねた。

第1クオーター(Q)中盤には、小林の主将、ポイントガードのフェスターガード・ヤヤ(3年)を中心とした速攻に手を焼き、リードを奪われる場面もあったが、イベのフリースローで逆転すると、林の3点シュートなどでリードを広げた。前半を48-35で終えると、岐阜女は後半もゲームを支配し、小林を突き放した。

安江満夫コーチから「課題はフォワードとして点を取ること」と注文をつけられていた林は、2回戦は出場26分25秒で22点、3回戦は同30分25秒で14点だった得点を、この試合では同23分7秒で22点とした。ほぼ1分で1得点できた計算となり、勢いがついてきた。

安江コーチは今夏の高校総体決勝のリベンジがかかる桜花学園(愛知)との決勝戦を想定する。「そこまでたどりつくために1段1段上がっていくだけ」と勝ち進んできた。この日も全選手をコートに立たせ、試合勘を養わせるとともに、主力の疲労を最小限のコントロールしてきた。残りはあと1段。岐阜女の思い描くクライマックスがいよいよ迫ってきた。