男子は2年連続4度目の優勝を目指す福岡第一が、準々決勝で桜丘(愛知)を87-48で下した。

本大会で最も注目のポイントガード河村勇輝(3年)が、持ち味のスピードで圧倒。主将としてチームに勢いを与えた。

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スピードスター河村が華麗なパス回しで桜丘を翻弄(ほんろう)した。第1クオーター(Q)に自分の背中を回すパスで会場をどよめかせると、24分余りコートに立ち、10アシストで味方ゴールを演出した。第1Qを30-12として勢いに乗り、前半は47-25。後半も点差はみるみる広がり、第3Qを終え、70-35のダブルスコアとして、この日はお役御免となった。

主将としての責任感も大きくなってきた。「メインコート(での試合)になって初めての人もいたので、パスとかで自分がリードしていこうと思った」という河村は、第1Qに「パスを散らして、みんなにボールを触らせて慣れさせた」。結果は快勝とあって「こういう形で終えられて良かった」と笑顔を見せた。

準決勝の相手は、10月に新潟の交歓大会で59-76で敗れた東山(京都)。高校チーム相手では今季唯一土をつけられた難敵へのリベンジの機会が巡ってきた。河村は「相手としてとくに意識していない。どんな相手でも自分たちのバスケをすれば、結果はついてくる。次の試合も乗り切って、優勝を目指していきたい」と2年連続での頂点を狙う。