スーパールーキーが、浜松のバスケファンを酔わせた。三遠ネオフェニックスに先月下旬に入団したPG河村勇輝(福岡第一高3年)が宇都宮ブレックス戦に先発出場。3点シュート2本を含むチーム最多タイの10得点を挙げた。

試合は50-87で完敗したが、スピードあふれるプレーで客席を魅了。三遠はBリーグ参入4季目でホーム過去最多の4722人を動員し、「河村効果」は明らかだった。

1~2日の対宇都宮2連戦に出場した河村は、東地区首位の相手について「これまでやってきた相手よりも、守備の強度が抜けていた」と振り返った。それでも初戦に両チーム最多の7アシスト。自身は結果を残しているが、加入後から5戦5敗。チームは11連敗中で、好転の兆しが見えない。河村は「良いプレーをしても、チームの結果に結びつかなければ、通用していないのと同じ。もう1度、自分のプレーを見つめ直す」と表情を引き締めた。

4月には東海大へ進学予定。帯同3カ月のアマチュア契約のため、「何としても、まずは1勝できるようにしたい」と力を込める。「プロで勝つことの難しさ、厳しさを感じている。どんな壁に当たっても、挑戦する気持ちを忘れないで頑張る」と前を向いた。【河合萌彦】