全日本柔道連盟(全柔連)は7日、「令和元年台風被害復興支援プロジェクト」を実施することを発表した。

全柔連によると、19年世界選手権東京大会(日本武道館)で使用した畳540枚を昨年の台風被害を受けた被災地の道場へ無償提供する。県柔連を通じて被災した道場に発送し、13日に福島県と千葉県、14日に長野県の道場などへ納入される。

全柔連の山下泰裕会長(62)は「昨年の台風15号及び19号を始めとする台風で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。今回供与する畳は2019世界柔道選手権東京大会で使用したものですが、大会には『その道は一本』というコンセプトがございました。本事業の実施にあたっては、昨年11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会において実施した募金活動で、大変多くの観客の皆様より頂戴した募金を使用させていただきます。『その道は一本』の言葉通り、世界の強豪が熱戦を繰り広げた畳が、それぞれの思いを乗せて被災地に届けられ、未来を担う子供たちや柔道愛好家の皆様に活用いただければ何よりでございます。被災地において1日も早く日常が取り戻されますことをお祈りしております」とコメントした。

 

以下、提供先(順不同)

▽千葉・館山市立第三中

▽千葉・南房総市立白浜中

▽福島・いわき市立小名浜第一中

▽長野・長野運動公園総合体育館