B1新潟アルビレックスBBは6日、リーグ戦再開予定の琉球ゴールデンキングス戦(14、15日、アオーレ長岡)に向けた一般非公開の練習をアオーレ長岡で行った。新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断している中、主将のPF鵜沢潤(38)は率先してスキルアップを図り、チームの雰囲気を引き締めている。

全体練習を終えると鵜沢は独自のルーティンに入った。コートを全力で往復ダッシュ。ひと息ついて汗をぬぐうと、3点シュートを打ち込む。ライン際、45度、正面と、それぞれ10本連続で成功させながら移動する。「これがなかなか。時間がかかるんです」と苦笑い。3点シュート成功率43・9%の名手が20分以上かけてリングと向き合う。

2月16日のアルバルク東京戦を最後にリーグ戦は中断。4日に延期になった4節、計6試合の代替日程がリーグから発表された。鵜沢は「あまり影響はない。先のことより、まず琉球戦に向けて仕上げる」と再開初戦に照準を合わせる。

新潟は中地区4位でチャンピオンシップ進出圏の2位シーホース三河とは4ゲーム差。ただ、全体順位は15位で全体18チーム中、下位4チームが回るB1残留プレーオフ圏にも入っている。残り21試合。「再開したら今の状況から抜け出さないと」。中断期間を絶好の準備の場ととらえ、ベテランは汗を流す。

新型コロナウイルスの終息が見えない不安はある。「でも試合が待っているし、試合をしないと現状打破もできない。どこのチームも練習している」。鵜沢はチームの立ち位置を受け止め、全力を尽くす意志を示した。【斎藤慎一郎】

○…チーム最年長のPG五十嵐圭(39)も鵜沢と同じように「目の前の試合がまず大切」と代替日程より現状に目を向ける。中断に入ってから試合形式の練習が増えた。シーズンが進んでいればあまり取り入れない内容に取り組み、「より実戦的にできている」とコンディション調整は順調だ。「再開までに少しでもレベルアップを、というのがチームのモチベーション」と前を向いた。