新型コロナウイルスの影響で中断されていたBリーグが、無観客で再開された。東地区首位の宇都宮はアウェーで同3位の千葉に勝利し、首位を守った。

調整も難しい中、遠藤が躍動した。開始早々2本の3点シュートを決めてチームに勢いを付けると、終盤にもゲームを決定付ける3点シュートを決めた。8本中7本という決定率で勝利に導いた遠藤は「シュートはシーズン前から取り組んでいたし、個人に任されていたので、ゲーム感覚で練習していた」と話した。

中断期間中は個々でダメな部分を見つめ直し、ディフェンスを中心に強化した。追い上げられた後の第3クオーターでは、相手PG富樫のミスを誘うなど、練習してきたディフェンスからの速攻で点差を広げた。遠藤は「誰が出ても(ディフェンスの)強度が変わらなくなった。準備できたからこそ良い試合ができた」とチームの成長を感じた。

約1カ月ぶりで初の無観客試合。「異様な雰囲気だったが、やるべきことを40分間できたのが良かった。ファンがいないのは寂しいが、画面越しでも応援してくれる人がいるなという気持ちを背負ってできたと思う」と話した。日本代表比江島も「正直やりにくかった。声援があってこそ試合が成立すると思っている」とファンの存在の大きさを実感する試合となった。