B1新潟アルビレックスBBは、20-21年シーズンに向けた体制づくりを進めている。小菅学社長(46)がリーグ参戦5季目を迎えるチームについて、連載「小菅学社長のBBコラム」(毎月第1、3金曜掲載予定)で裏話を交えて紹介する。

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村上市出身で新潟商OBの大矢孝太朗選手(25、JR東日本秋田)の獲得を発表させていただきました。日本人選手9人、外国籍選手3人の計12人で開幕を迎えます。あらためまして、20-21年シーズンも応援、よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの影響もあり、19-20年シーズンの経営状況は苦しいものでした。昨年5月から今年4月までで前年比約8000万円のマイナス。ホーム戦はレギュラーシーズン30試合中10試合がリーグ戦打ち切りにより開催できませんでした。20試合の開催でそのうち2試合が無観客試合。チケット収入には大きな打撃でした。

そんな中、後援会が行ってくださった緊急支援で、498万円の支援金をいただきました。契約を継続してくださるスポンサー様からも励ましのお言葉をいただきました。試合ができないのに応援してくださっている。ファンや関係者のみなさんの温かい気持ちが、ダイレクトに伝わってきました。本当にありがとうございました。

クラブは今、10月開幕に向けて準備を進めています。まずお客さまに入場していただくことが前提です。今後の感染状況によって、リモートマッチになる可能性ありますが、どういう形になるにせよ、今まで以上のホームアリーナにするための準備をすることに変わりはありません。新生活様式を取り入れながら、安心安全、そして、より楽しめる環境を作っていきます。

お礼と次年度契約のお願いのため、選手自らがスポンサー各社様にごあいさつにお伺いしています。タニタカフェ長岡店では5月からオフィシャルグッズの販売を行っています。新規加入選手のグッズなども順次販売を始めます。小、中学生対象のスクールには選手が指導に訪れるほか、福田将吾監督(36)らによるクリニックなど新しい試みを始めました。

社会全体が苦しい状況の中でも、私たちを支えてくださる方々がいる。ありがたさをクラブ全体で感じています。20-21年シーズンは期待に応えるシーズンにしたいと思っています。次回は、そのために獲得した新戦力についてお伝えします。(B1新潟社長 小菅学)