B1新潟アルビレックスBBは、10月の開幕に向け連日、チーム練習を重ねている。今季川崎から移籍のSF林翔太郎(24)が順調な仕上がり。出場機会を求めやってきた新天地で戦力になるべく懸命に練習に取り組んでいる。

194センチの長身がしなやかに動く。2対2、3対3でのプレー確認では持ち味であるドライブからのシュートを丁寧に繰り返した。全体練習開始の8日から本格的に体を動かし始めた。「まだまだだけど、だいぶやれるようになってきた」。コートでの感覚は徐々に高まっている。

「新潟と川崎は似たプレーをするチーム。溶け込みやすい」。プラス要素をより強固にするため、全体練習が終わった後も、青木勇人アソシエイトコーチ(46)との自主トレでさらに自分を追い込む。

昨季の出場時間は1試合平均4分53秒ほど。「試合に出て貢献したかった」。特別指定選手時代を含め3季在籍した川崎からの移籍決断は、環境を変えて力を発揮するため。日本代表の篠山竜青(32)、ニック・ファジーカス(35)らを擁する強豪で学ぶことは多かった。試合や練習に取り組む姿勢、細部にわたるプレーの集中。そうしたすべての経験を今季飛躍するために生かす。

「チームは優勝、そのために1試合平均10得点を目指す」と、新天地での明確な目標を掲げた。【斎藤慎一郎】

◆林翔太郎(はやし・しょうたろう)1995年(平7)9月13日生まれ、北海道出身。旭川大高から東海大九州。16年、U-24アジアパシフィック代表。18年1月、B1川崎特別指定選手から18-19年入団。昨季は22試合出場。194センチ、89キロ。背番号33。

○…全体練習開始から4週目に入り、福田将吾監督(36)は「いい感じで進められている」と手応えを感じている。攻守のローテーションや細かい動きの確認など、着々と土台を作っている。3人の外国人選手の合流は8月の予定で、そこから実戦を意識し仕上げに入る。「質にこだわっている。日本一になるための準備をする」と話した。