フィギュアスケートの北九州オープン競技会「飯塚アイスパレス杯争奪大会(飯塚杯)」が1日、福岡・飯塚アイスパレスで始まった。新型コロナウイルス感染拡大後、15歳以上のシニアが出場できる大会の開催は全国で初めて。初日はジュニア女子、男子、シニア女子、男子の順でショートプログラム(SP)が行われた。

例年、全日本選手権の地区予選前に行われるオープン参加の大会として県内外の選手が出場。昨年の優勝者はシニア男子が日野龍樹(中京大)、シニア女子が永井優香(早大)だった。男子の2位が須本光希(関西大)、女子の4位が樋口新葉(明大)と有力選手も試合の感触を確かめていたが、今年は新型コロナ禍で規模を縮小。福岡県スケート連盟に所属し、日本スケート連盟バッジテスト6、7級を有する選手に出場が限られた。

スケーターは、事前に送付された「新型コロナウイルス感染防止のための問診票」に記入した上で参加。無観客で行われ、マスクやフェースシールド姿の関係者だけが見守り、得点を待つキス・アンド・クライも1人で臨むこととした。マスクの配布、検温、消毒液の配置など徹底。出場グループごとに会場への入退場時間を指定し、同時に会場へ入れる選手を最大2グループ(12人)に絞るなどの対策を取った。

その中で、シニア男子は福岡大を卒業して1年目の中野紘輔(飯塚クラブ)が60・37点で首位発進した。冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループを決めて波に乗ると、続く3回転ループやダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も着氷した。2位は古家龍磨(九州工大)で48・58点、3位は古家麟太郎(九州工大)で40・51点だった。

シニア女子は竹野仁奈(筑紫女学園大)が43・17点でトップに立った。竹野比奈(福岡大)が42・29点で2位、江口璃咲(筑紫女学園大)が38・32点で3位と続いている。

各種目のフリーは2日に行われる。