4輪ドリフト大会「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」の第2戦が29日(土)、30日(日)、滋賀・奥伊吹モーターパークで行われる。波乱の幕開けとなった1、2日の第1戦からわずか4週間。実力者たちが巻き返すか、再び下克上となるか。今回も無観客開催のため、競技の模様はFDJ公式サイトで2日間ライブ配信される。

FDJ初開催となった第1戦の宮城・スポーツランドSUGO。2年連続5度目の年間王者を狙うアンドリュー・グレイ(42=スコットランド、レクサスRC)が2回戦で、昨年総合2位の山下広一(52、JZX100マーク2)が準々決勝でそれぞれ姿を消す中、同5位のベテラン植尾勝浩(48、S15 シルビア)が悲願の初優勝を決めた。

決勝の相手は同60位の伏兵高橋和己(29、BMW E92)。準々決勝で山下、準決勝で予選1位の玉川艶哉(よしちか、45、JZA80スープラ)を破って勢いに乗る若手に対し、植尾は百戦錬磨のコーナリングと攻めの走りでポイントを稼いだ。優勝が決まるとコース上で男泣き。「不注意でギックリ腰になり、自分の良い走りができなかった。それでも楽しんで走ることはできた」と話すと、最後は「ホントに勝ちたくて・・・」と声を詰まらせた。

第2戦は昨年、グレイが制した奥伊吹。本命が巻き返すか、植尾が第1戦の流れを生かすか、勝負は予断を許さない。