日本スケート連盟(JSF)は2日、都内で理事会を開き、2023年の世界フィギュアスケート選手権の開催地に立候補する計画が承認された。

同年3月20~26日の日程で、さいたまスーパーアリーナが会場。近日中の期限に合わせて国際スケート連盟(ISU)へ申請する。他国と競合する可能性もあり、来年6月のISU総会が最終決定の場になる見通しという。

世界選手権は1977年に東京・代々木第1体育館で初開催。過去には85年東京、94年千葉、02年長野、07年東京、14年と19年にさいたまで行われてきた。23年の開催地に選ばれれば4季ぶりの日本開催となる。

また、未定となっていた国際大会ジャパンオープンについて、延期や中止ではなく開催されることも承認された。これまでの予定では10月3日に、さいたまスーパーアリーナで。詳細は今後、主催のテレビ東京から発表される。

今年12月の全日本選手権に関しては、女子で昨年度4位の宮原知子(22=関大)に、通常3位までに与えられるシード権を特例で付与することも決めた。過去の実績を踏まえた判断。現在は拠点のカナダで練習しており、移動に伴う渡航制限に配慮した。現段階では帰国後に2週間の隔離が必要で、予選となる西日本選手権に出場する前に国内で練習できず、不利になることが予想されるためだ。

一方、昨季の世界選手権(カナダ・モントリオール=中止)の代表には選ばれていた実力が考慮され、予選免除で全日本に出られることになった。【木下淳】