日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(62)とBリーグの島田慎二チェアマン(49)らが28日、東京都庁で小池百合子都知事と面会し、Bリーグの新シーズンが来月2日に開幕することなどを報告した。

三屋会長は来年の東京五輪開催について、「知事が推進してくださっている。我々もできる限り協力させていただきたい」と力を込めた。コロナ禍のもと、最大限の対策を取りながらBリーグをはじめ各カテゴリーの大会開催に向けて尽力していることを伝え、「東京体育館で高校生の、武蔵野の森(総合スポーツプラザ)では中学生の全国大会を予定している。子供たちがバスケをやる機会が失わないようにしたい」。12月のウインターカップ開催などに向けて準備を進めていることを報告し、「ぜひ足をお運びいただける機会があれば」と、歓迎の意を示した。

Bリーグの島田チェアマンは、感染拡大を防ぐため細かいガイドラインを設定した上で開幕を迎えることを報告。「予定されている全1080試合のレギュラーシーズンを無事に全うすることが東京五輪開催につながる。選手たちにも常々そうしたメッセージを伝えている」と話した。

小池知事は「試合数、そんなにあるんですね。びっくりしました」と目を丸くし、「コロナを抑え込んでいく一例になっていただければ」。1年延期された東京五輪パラリンピック開催に向けて、「スポーツはみんなを元気にしてくれる。選手がのびのびと元気に活躍できる状況をつくるため、都としても連携を取らせていただければ」とうなずいた。

東京に本拠地を置くA東京、SR渋谷、東京Zの3クラブの社長も同席。コロナ禍における、それぞれの取り組みなどを都知事に伝えた。【奥岡幹浩】