18年世界選手権銀メダリストでショートプログラム(SP)2位の樋口新葉(19=明大)が試合で初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷した。冒頭に挑み、スピードを生かした1本を降りきった。わずかな回転不足で「q」マークはつき、出来栄え点もマイナス判定にはなったが、進歩を示した。
演技後に両腕を突き上げるガッツポーズを見せたフリーは131・27点、合計200・98点で2位で大会を終えた。
-ガッツポーズが出たが
最初のアクセルが試合でやっときれいに決められたことがすごくうれしかったので、出てしまいました。
-ジャンプの出来は
こらえる感じにはなってしまったんですけど、次のジャンプも大きなミスなく滑り出せたので良かった。
-SP2位からだったが?
ショートはミスがあって、それでもミスを引きずらない演技をしてきたので、点数的にもミスがあったにしては満足のいく演技。落ち着いてフリーに臨もうと思いました。
アクセル以外の良いジャンプについて…
-今回はアクセルは降りれたんですけど、次のジャンプに響かないようにというのをずっと練習してきて、発揮できた。最後まで集中力を保って、ジャンプを跳ぶのが難しかったので、全日本までに疲れていてもタイミングがうまく合うように練習をしていきたい。
-アクセルは「q」マークだったが
ほんとに自分で跳んでいても、降りて「あっ」と思ったんですけど。浮きが足りなかったのかなと思います。ほとんどタイミングだと思う。スピードもすごく良かった。方向も良かった。締めるタイミングが遅くなって、回転をかけるのが遅くなったかなと思います。試合の緊張感の中で着氷はできたので、次につながる。
-ショートと2日間連続でアクセルに挑んだことは
今回初めて2日連続で入れましたが、ショートのほうがフリーより練習量は少なかったんですけど、すごく良い練習になった。来季、次の全日本に向けてすごく良い経験になった。