深瀬利香子(23=大東大大学院)張睿中(23=カナダ)組が94・43点をマークし、3位だった前日のリズムダンス(RD)との合計157・89点で逆転の2位フィニッシュした。

深瀬は鮮やかな赤の衣装で、張は全身黒でシックに決めて登場。「新型コロナ禍の中で考案する時間がかなり取れた」(張)という自慢の勝負服で挑み、片足スピンの動きを合わせるツイズルやリフトで観衆から拍手を浴びた。演技が終わると抱き合って喜びを分かち合った。

試合後は「大きな大会で(非公認ながら)自己ベストを更新できたのはうれしい。私のミスがあったので悔しいですが、練習していたリフトが、すべてうまくいったことは良かったと思います」と振り返った。

12月の全日本選手権(24~27日、長野)に向けた課題として「ミスをしてはいけないところでミスしてしまったことが悔やまれます」と話した一方、拠点のカナダからの帰国など難しい状況を乗り越えての結果に「試合に出場できたことがうれしかった」と喜んだ。

試合後の合同会見でも深瀬が「今回の試合で、練習の成果が出たところと、うまくいかなかったところがあった。全日本に向けて1カ月ちょっと、練習を頑張っていきたい」と話した。

張も「2日間とも、いい演技ができた」と笑顔を見せ、納得の氷上で銀メダルを手にした。