コロナ禍で今春から延期となった競泳日本選手権が3日、オリンピック(五輪)会場の東京アクアティクスセンター(東京AC)で開幕する。開幕を前に2日、感染症対策として、大型の空気清浄化ユニット11台が搬入されたことが判明した。東京AC初めての競技会でテストする。

東京ACの完成は、コロナ禍が本格化する前の2月だった。施設内の空気を循環させる機能はあるが、ウイルスを除去するために、フィルターを備えた機械を用意した。更衣室、選手控室、取材エリアなどに設置する。また、今大会はレース前の選手が出番を待つ招集所を、プールサイドに設置して「密」を避ける。

すべての出入り口に消毒用アルコールを設置することは当然として机、イス、ドアノブ用に抗菌作用が1週間持続するスプレーとウエットタオル6000枚を準備。関係者は「万全の処置を行っています」とした。