橋本聖子五輪相(56)が8日、閣議後の会見で、24年パリ五輪で1対1で踊って採点で勝敗を決める「ブレークダンス」が初採用され、空手や野球が落選したことを受け、「大会を主催する国の考え方が反映するものだと受け止めている」と話した。一方で「五輪は継続性があるものなので、選手は不安感を持ったりもする。なぜ追加、除外されるのか、明確に選手に示していくことが必要ではないかと同時に受け止めた」とも話した。

英国では今日8日から、新型コロナウイルスのワクチン接種が開始する。選手の中では、ワクチンを打ちたくないといった声も上がっている。橋本氏は「ワクチンは当然、大きな役割があると思うが、来年の東京五輪・パラリンピックについては、WHO(世界保健機関)やIOC(国際オリンピック委員会)の間で、ワクチンを開催の条件にした事実はないとのこと」と前置きした上で「それぞれ選手が個々に決めることだと思う」と話した。

また、共同通信の世論調査で東京五輪・パラリンピックの中止が29%、再延期が32%と、計61%が見直しを求める結果となったことを受け、「開催を期待する声がある一方、国内外の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、来年の夏に開催できるのかという不安が、数字に表れているのではないかと受け止めている」と話した。さらに「安心安全な環境を確保することを最優先に、国民の皆さんがこれであれば可能だな、と思っていただける感染症対策をしっかり講じていく」と万全な対策を強調した。