柔道女子代表の増地克之監督(50)が8日、報道陣のオンライン取材に応じた。

7日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで東京五輪代表合宿を実施している。新型コロナウイルス感染拡大以降、五輪代表7人や補欠らを集めての全体合宿は初めて。

選手は1年近く実戦から離れ、複数が来年1月のワールドマスターズ大会に出場する意向を示している。今回の合宿では「試合勘」を取り戻すことをテーマに、強豪実業団の選手約30人と実戦に近い稽古に励んでいる。増地監督は「講道館杯では(出場した)五輪補欠が全て敗れるという状況で、競った部分で勝利につなげるのが課題だと思った。代表も約1年ブランクがあるので、そこは共通する部分で試合をしてみないと分からない」と指摘した。今後も月1回ペースで代表合宿を計画中という。

また、増地監督はコロナ禍の自粛期間中に肉体改造に着手した。毎朝のランニングを日課とし、五輪代表の個別分散合宿でも一緒に走るなどして20キロの減量に成功。現役時代に無差別級のアジア王者に輝いた指揮官の体重は93キロになった。