大会最終日を終え、日本スケート連盟の湯田淳スピード強化部長は、18年ピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)女子500メートル金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)の完全復活に期待した。

小平は今大会500メートルで2位、1000メートルで4位にとどまり表彰台を逃した。湯田氏は「北京五輪に向けての取り組みの段階。焦ることなく、やっていることの過程であり、この大会の結果が全てではない。今後に期待したい」と話した。

短距離の女王は、来年2月の全日本選抜競技会長野大会での再起を目指し、今月上旬から調子を取り戻すためのリセットプログラムを敢行中。氷上から離れて自身のスケートを見直すなどして試行錯誤を続ける。現在は体を立て直している段階で、あくまでもプログラムの途中だ。

29日の1000メートル終了後のオンライン会見では「どんな人にも共通するが、人生の中でうまくいかないことの方が多い。そういった中でどう乗り越えていくか。自分なら乗り越えられる。自信をもってやっていきたい」と、1年2カ月後の大舞台を見据え、強い決意を示していた。