フィギュアスケーターと女優業を両立する本田望結(16=青森山田高1年)は、初舞台のSPを42・67点で終えた。「今年初の演技というより、今季最後という気持ちで臨みました。こんなシーズンは一生経験しないだろうなと、素直に受け止めて滑りました。できることしかできない。それはできました。内容は悪いと思われたかもしれませんが、いまの自分にはこれしかできない」と振り返った。

冒頭の3回転サルコーの着氷がオーバーターンになり、なんとか2回転トーループにつなげた。続く2回転ルッツは成功したが、後半のダブルアクセル(2回転半)の着氷が乱れた。ステップシークエンスではアップテンポな曲「My Dilemma」に合わせて、軽快な滑りを見せた。

先日まで第99回全国高校サッカー選手権大会の第16代応援マネジャーを務めた。母校の青森山田高は準優勝。「とても刺激を受けました。同世代のみなさんが輝いて見えた。尊敬しました。こうなりたいと思えるようになりたい」と声を弾ませた。