錦織が筋肉痛に泣かされた。2日に開幕する男子テニスの国別対抗戦ATPカップの日本代表が1日に会場のメルボルンで会見した。新型コロナウイルス感染防止のため、2週間の完全隔離明けの日本のエース錦織圭(31=日清食品)は「意外にも感覚は失っていない」と、順調な回復ぶりのようだ。

現在、1日3~4時間、練習やトレーニングの時間を確保できているという。しかし、部屋から1歩も出られない隔離で体がなまっていたのは否めなく「最初の練習後は、筋肉痛が翌日にめちゃくちゃ出た」と嘆いた。

外に出て一番驚いたのは「マスクなしで皆が歩いていた」。オーストラリアは居住者の新型コロナウイルスの新規感染者がゼロ。その環境に「アメリカも日本も全員マスクをしているので、不思議な感覚だった」と、戸惑ったようだ。

3日には、ロシアとの対戦がある。今季初戦が、いきなり同4位のメドベージェフ。「怖さや不安はある」と、突然の激しい動きに対するけがへの心配は大きい。右肩の故障がようやく治ってきたときだけに無理はしたくない。今年のテーマは「再出発」。まずはゆっくりとリスタートだ。