ヴォレアス北海道が、兵庫ユナイテッドをストレートで下し、2連勝を飾った。戦績を12勝2敗、ポイントを36に伸ばし、V1チャレンジマッチ進出圏内の2位をキープした。主将の古田史郎(33)が昨年12月5日の埼玉アザレア戦(旭川)以来4試合ぶりに先発出場。アタック12、ブロック4、サーブで2点と、チーム最多の計18得点をたたきだし、勝利に導いた。

精神的支柱が爆発した。前日20日のつくばユナイテッド戦は、戦略的事情で第1セットに交代出場したのみ。晴れて2カ月ぶりにスタートから出場し、2-0の第3セット中盤にはバックアタック、フェイントと多彩な攻めを繰り出し、流れを呼び込んだ。全3セットで先発出場し「久々に長くプレーした。相手が粘り強かったが、最後までチームのやるべきことをやりきれた」と振り返った。

中止になった試合の代替開催がなければ、残り3試合。28日の長野戦を終えると3月6、7日は本拠地旭川に戻ってのラスト2連戦が控える。6日は現在7勝3敗で5位につける埼玉、7日の最終戦は前回対戦で0-3と完敗した首位富士通カワサキレッドスピリッツ戦と続く。古田は「(今後のリーグ日程に)まだ不確定要素が多いが、だからこそ練習でやってきたことをしっかりコートで表現していくことが大事」と気を引き締めた。

昨年は2部2位に入るも、コロナ禍で昇格戦がお預け。昨季、思わぬ形で離れていったV1切符を、今度こそつかみ取る。【永野高輔】