ゲーム主将は「都立の星」だ。

ラグビー、トップリーグ(TL)NTTドコモのフランカー佐藤大朗(たろう、30)がチーム初の開幕3連勝を誓った。

4日、第3節リコー戦(6日、大阪・花園ラグビー場)で今季初先発が決定。ニュージーランド代表SHペレナラ、南アフリカ代表WTBマピンピら豪華メンバーの中でゲーム主将となり「(過去2戦は)自分たちがやってきた形が、なかなかできていない。自分たちにフォーカスしたい」と言い切った。

都立の国立高でラグビーに出会い「上のレベルでやってみたい」と志した。3年時の全国高校大会東京都予選は、第2地区準々決勝で保善高に0-67と完敗。受験勉強と両立し、現役で慶大の総合政策学部に合格した。慶大卒業後、13年にNTTドコモへ加入。高校時代の同期は10人と小規模で「国立高校から今、TLでプレーしている選手はいないはずです」と明かす。

チームでは3季目の15年から主将も経験。だが、右足首の軟骨損傷に悩まされ、4年ほど思うようなプレーができなかった。現在も痛みに向き合う日々が続くが「低いプレーが強み。低いタックルで勝利に貢献したい」とアピールチャンスに燃えている。

昨年4月で30歳。ベテランの域に差し掛かりつつある佐藤は、今後の目標を問われて力強く言い切った。

「今は目の前のことしか考えられません。スタートで出られるチャンスをもらえた。しっかりと自分の姿勢で(仲間に)示したい」

こだわりのタックルに存在価値を込める。【松本航】