ラグビー、トップリーグ(TL)神戸製鋼のフランカー今村陽良(たから、24)が初先発で存在感を示す。

4日は開幕3連勝が懸かる日野戦(6日、神戸ユニバー記念競技場)メンバーが発表され、今週から取り組むフランカーで先発が決定。帝京大から入団2季目の有望株は「求められるコンタクトプレーを80分出し切りたい」と意気込んだ。

188センチ、106キロ。ベンチプレスは19年W杯ニュージーランド代表レタリックや、張碩煥の主力ロックを上回る、170キロを記録する。帝京大時代は2学年上の19年W杯日本代表NO8姫野和樹(26)とトレーニングのパートナーを組み、私生活でも行動を共にした。パワーを武器に19年、神戸製鋼へ加入。だが、直面したのはさらなる体作りの必要性だった。

「試合に出ていても目立てない。『試合にいるだけ』という状態でした。コンタクトの部分で活躍しないといけない。最初は(相手に対して)受けていた、コンタクトを意識しました」

武器でもあり、突き抜けるための課題だったコンタクト。ベンチプレスは30キロ、スクワットは60キロアップし、今季も開幕から2試合連続の途中出場と順調にステップを踏んでいる。

陽良の名は「太陽のように、明るくいい子に育ってほしい」という思いで名付けられた。待ちわびたTL初先発を、飛躍のきっかけとする。【松本航】