女子バスケットボール、Wリーグの新潟BBラビッツの大滝和雄監督(75)が就任2年目になる21-22年シーズンに意欲をみせている。6日に続投が正式発表された。1年目の20-21年は1勝15敗で東地区最下位の6位。ケガ人続出の中、最終戦の東京羽田戦で初勝利を挙げた。その手応えを来季につなげ、新シーズンに臨む。

新潟ラビッツは昨季の得点源、F千葉歩(24)Cロー・ヤシン(26)の流出が決まりチームは作り直しが急務。その中で大滝監督は対策を練りながら新チームを構築しようとしている。

-2季目の21-22年のチーム作りが本格化する

大滝監督 選手の能力を見極めながら1年目に作った土台が生きるバスケをしたいです。基本的に戦い方は新しくなりますよ。

-描くスタイルは

大滝監督 まだ何とも言えないですが高さはなくなる。その中でどうするかです。昨季(20-21年)もそれほど高いわけではなかったので走ることを大切にした。そこは磨いていく。

-その上で重視する部分は

大滝監督 昨季終盤はゾーンプレスからそのままゾーンを敷いたり、いろいろ工夫をした。セオリー通りにやっていては勝てない。相手にとって意外なことをやるしかない。そのための構想は描いています。

-昨季は監督生活で初めてWリーグのチームを指揮した

大滝監督 何をしたらいいのか分からなかったというのが正直なところ。開幕前にケガ人が続出し実質7、8人で試合をしたことも。その中でまずシュート練習をさせた。最終的には練習で1人合計1万2000~1万3000本は打ったと思う。

-東京羽田戦での初勝利は収穫

大滝監督 年が明けてケガ人が戻ってから戦えるなという感覚がありました。主将の北川(直美=26)がよくチームまとめてくれていました。東京羽田戦は完璧に勝てた。私にとっても大きな勝利だった。

-就任2年目、昨季以上が求められる

大滝監督 当然、1つでも多く勝つことを目指しています。やるべきことをきっちりやるチームにしたい。【聞き手・斎藤慎一郎】

◆大滝和雄(おおたき・かずお)1945年(昭20)7月5日生まれ、新潟県出身。新津高-新潟大。68年から73年は高田女高(現上越高)、73年から77年は十日町高(定時制)を指導。77年から新潟工監督。新潟工では全国高校総体11度、ウインター杯8度出場し、それぞれ4強が1回、8強が2回ずつ。99年から06年まで明鏡高(定時制)に赴任後、06年から09年は新潟経営大の男子、10年から14年は新潟医療福祉大の女子監督で、どちらもインカレに出場した。20年に新潟BBラビッツ監督に就任。