2大会(4年)ぶり出場となる羽生結弦(26=ANA)が、競泳で東京オリンピック(五輪)出場を決めた池江璃花子(20=ルネサンス)にエールを送った。

この日、池江が代表合宿中のオンライン取材で「羽生選手が金メダルをとって、すごいという感覚。私も頑張りたいと思えたのは、羽生選手でした」と白血病から復帰する際の力の源を明かしていた。

公式練習後に伝え聞いた羽生は少し驚いた表情を見せつつ、思いを口にした。

「僕なんか、比べものにならないぐらい苦しかったと思います。僕は平昌五輪の時に重い捻挫をしていて、練習できなかった期間もありましたが、池江選手の『努力は報われるんだな』っていう言葉を聞いた時に、『練習やトレーニングしている時だけがトレーニングじゃないんだな』ってあらためて思いました。池江選手の悲しみ、喪失感、そういったものを感じた日々は努力につながっている。ぜひ自信をもって五輪に挑んで欲しいな、と。五輪を経験した身から言わせてもらいます。偉そうにすみません」

この日は午前の公式練習には姿を見せず、午後に本番リンクで調整。フリー「天と地と」の曲をかけての通しで、4回転ループや、4回転-3回転の連続トーループなどを着氷させた。

ショートプログラム(SP)は15日に行われる。