来年の北京オリンピック(五輪)出場枠が懸かるカーリングの女子世界選手権(カナダ、30日開幕)に日本代表として出場する北海道銀行が17日、オンラインで会見に臨み、スキップの吉村紗也香(29)は「日本のチームして、ロコ・ソラーレだけではなく、自分たちもしっかり戦えることを見せたい」と意気込んだ。今大会で6位以内に入れば北京オリンピック(五輪)出場枠を日本として獲得する。

2月の全農日本選手権で北海道銀行は、平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレを決勝で破って優勝。北京五輪出場への道をつないだ。その後に一息入れた後は、北海道常呂町で合宿を行うなどし、今大会へ向けて調整。吉村は「チームのモチベーションも上がってきて、いい状態」とうなずく。

過去3度の五輪出場経験を持つ船山弓枝(43)も、「今季は基礎部分とフィジカルの強化ができた」と手応えを口にする。コロナ禍で海外遠征ができなかった分、チーム内で話し合う機会が増えたことで、作戦面における意識の共有も深まったと感じている様子。14チームが参加する世界選手権は長丁場となるだけに、「オンとオフをしっかり切り替え、集中力を高めたい」と話した。

今大会は当初、3月にスイスで開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。その後、開催時期や開催地が変更された。