ラグビー・トップチャレンジリーグ(TCL)のコカ・コーラレッドスパークス(本拠・福岡市)を運営するコカ・コーラボトラーズジャパン(本社東京都港区)は30日、ラグビー部の活動を21年末で終了すると決定し、ジャパンラグビートップリーグに対して退会、および、22年1月の開幕を予定している新リーグへの参入申請取り下げが受理されたと発表した。

1966年に日米コカ・コーラとして創設され、元日本代表監督の向井昭吾氏(59)が04年に監督就任。14-15年シーズン後に1度はゼネラルマネジャー兼総監督を退任したが、19年から監督復帰を果たし、部長兼監督として率いていた。

チームは北九州コカ・コーラ、コカ・コーラウエストジャパンと名称を変えて、05年にトップリーグ(TL)昇格。14年から現チーム名となった。

今季はTL2部相当のTCL3位。プレーオフトーナメントは17日の1回戦でTLの三菱重工相模原ダイナボアーズに17-24で敗れ、今季の全日程を終えていた。

かつては早大主将だったNO8豊田将万らが所属。現在は16年リオデジャネイロ五輪7人制日本代表のフランカー桑水流裕策や、19年W杯(ワールドカップ)日本大会の日本代表CTBウィリアム・トゥポウらが在籍している。

九州を中心に愛されたコカ・コーラの姿が、新リーグでは見られなくなった。

発表声明は以下の通り(原文まま)

当社ラグビー部「コカ・コーラレッドスパークス」は1966年の創部以来、これまで地域と共に日本のラグビー文化の発展に努めてまいりました。2006年には日本ラグビーフットボール協会が主催するジャパンラグビートップリーグへの昇格を果たし、長らく国内のトップクラブとして活躍してきました。

事業環境の急速な変化の中、当社は中長期的な事業環境の変化に備えて成長基盤の確立を進めており、改革の取り組みを前倒しで実行しています。飲料ビジネスの維持・成長を原則とし、特化するため、あらゆる取り組みの見直しを図っております。

今般発表された新リーグへの参入に向け、体制を再度検討した結果、誠に残念ですが新リーグ参入を見送り、当社ラグビー部の活動を、本年末をもって終了することを決定いたしました。

当社ラグビー部員の今後については、適切なキャリアサポートを提供してまいります。また、地域社会や、ラグビー文化のさらなる発展に引き続き貢献してまいります。

これまで当社ラグビー部に対して、ご支援・ご声援を賜りましたすべてのみなさまに心より感謝申し上げます。