東京オリンピック(五輪)柔道女子48キロ級代表の渡名喜風南(25=パーク24)が、グランドスラム(GS)カザン大会(ロシア)での優勝から一夜明けた6日、オンライン取材に応じた。

五輪前最後の実戦を4試合一本勝ちで制し、「全てで集中して冷静に戦えた。(課題としていた)組み手で不利な場面もあったが、そこを焦らずに対処できたのが良かった」と手応えを口にした。

今大会は「五輪本番の気持ちで臨む」と、あえて自身に重圧をかけた。1戦1戦で「全てを出し切る」ことを目標に高い集中力で実力を発揮。1月のワールドマスターズ大会は準決勝で世界女王のダリア・ビロディドに勝利したが、決勝で敗れて不完全燃焼だった。

7月24日の本番は、同じ所属で男子60キロ級代表の高藤直寿(27)と臨む。日本選手団金メダル第1号も期待され「少しずつ意識し始めた。気持ちに揺らぐことなく、覚悟を持って臨む」と強い決意を示した。