浜松城北工が4冠を飾った。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりに開催された大会で、男女の団体と個人を総なめにした。男子団体は2年ぶり、女子団体では初優勝を飾った。

女子個人では、村木莉瑠(りる、3年)と石田結菜(2年)が、52・70点で同点優勝した。跳馬と床運動を村木、段違い平行棒と平均台を石田が制した。2人で全4種目を独占。文字通り互角の戦いを演じた。村木は床運動で14点台を記録。ほぼノーミスで演じきった。「最も得意な種目。全ての着地を止めるつもりだった」と振り返った。石田は、平均台の序盤で連続のバック転を成功させて波に乗った。「(昨秋の)新人戦で失敗した部分。今回はリズムをつくれた」と笑みを浮かべた。

男子個人では、吉岡由裕(もとひろ、3年)が自己ベストを更新する74・30点で頂点に立った。参加29人の中で唯一となる、全6種目で12点台以上をたたき出すなど、安定した演技が光った。苦手のつり輪で自己最高の12・10点を記録。「減点を抑えるため、技が最も美しく見えるように意識した」と胸を張った。

男女の団体優勝メンバーらが出場する全国総体は8月9日、新潟・上越市で開幕する。【古地真隆】