ボクシングの8階級で決勝が行われ、ライトウエルター級は全国高校選抜・徳島特別大会で準優勝の薦田拓武(こもだ・ひろむ、札幌工3年)が制した。

ライトウエルター級の薦田が、積極的な攻めで全国出場を決めた。決勝で印牧蓮(札幌創成3年)に判定4-1。「自分の持ち味の攻めるボクシングを意識した」と、序盤から威力のあるパンチを何度も繰り出した。

準優勝した3月の全国高校選抜・徳島特別大会での戦いが、さらなる成長を促した。「自信がついたこともあって、試合を楽しむことを意識するようになった。そこから思い通りのパフォーマンスができるようになった」と手応えを感じている。

全国高校選抜・徳島特別大会は6人の争いだったが、高校総体は順調なら全国からライバルが集まる。「タイトルをとりたい」とはっきりと目標を口にした。

○…ピン級(出場2人)は金沢大和(札幌創成3年)が優勝した。序盤から果敢な攻めで小笠原彩斗(北見工2年)を圧倒し、2回2分8秒でRSC勝ち。「本当は1ラウンド目で決着をつけたかった。当たらないパンチもあって、完璧ではなかった。これからの全国に生かしていきたい」と気持ちを高めた。

○…出場2人のミドル級は、3月の全国高校選抜・徳島特別大会の王者、川村陸(札幌工2年)が制した。2回1分36秒で中村歩夢(恵庭南)にRSC勝ち。「少しプレッシャーはあったが、勝ててよかった。安心しました」と、ほっとした表情をみせた。全国に向け「優勝を狙いたい」と春に続く日本一を見据えた。