18年平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)銀メダルの宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が今季海外初戦を迎える。

初日の練習後、国内外メディアの取材に応じた際のコメントは以下の通り。

「試合に出られるうれしさもあります。ここ数年、求めている結果から遠く離れていってしまったな、という気持ちもありますし。その中で今季は久々に自分が求めているジャンプを全て跳ぶことができて、自分に対する期待も上がっていると思いますし、いろんなことが積み重なって、日本では佐藤駿君だったり、鍵山優真君だったり、若い子がどんどん出てきていて。僕も置いていかれないようにしないと、って昨季の世界選手権くらいからずっと思っていて。そんないろんな気持ちがあって、今すごくスケートに気持ちがすごく向いていますし、やりがいをすごく感じるので、すごく毎日が充実しています」

「僕が今、思ってることを話すと、フィギュアスケートは結構、若いうちに引退される方が多くて。はたして年齢の限界っていうのは、どれほど高い壁で、どこから体力が落ちていくのか僕には分からないですけれども、一般的なスポーツで考えれば別に23歳、24歳は若い方だと思いますし。そんなに関係はないのかなと。フィギュアは技術の向上が激しいので、年を重ねるにつれ、急な変化に追いつくことは難しいかもしれませんけれども、はじめから技術が高いところにあれば、どれだけ年を取っても維持はできるんじゃないかなっていうのが、僕の今の考えではあるので。そんなに年は気にしてないです。それより、今まで経験してきたことのアドバンテージがあると思いますし、もちろん若い時は勢いっていうアドバンテージがあると思いますし、それぞれの良さがあると思います」

「(ショートプログラムを使い分けるのか)深くは正直、考えていなくて。どちらもすごくいいプログラムで、ただSPのもう1つの方(マイケル・ジャクソンの『アース・ソング/ヒストリー』)はステファン(・ランビエル・コーチ)に作ってもらったんですけど、スイスに行くことができなかったので、試合でやるには手直しが必要なのかなと。ということもあり、試合に向けてはじめから作った『オーボエ(協奏曲)』を。1年間アイスショーで滑っているので、すぐできるのはこちらかなということで。こちらを今回はやらせていただきますけど、今後どうなるかは正直分からないです。たぶん、とりあえずオーボエをメインでやっていって、ふとした時に、もう1つの方をやるかもしれないです」