世界ランク10位の日本が、同3位でW杯2度の優勝を誇るオーストラリアから初勝利を逃した。通算対戦成績は6戦全敗となった。

2年ぶりに国内で行うテストマッチ。1万7004人の観衆と共に強豪を追い詰めたが、あと9点届かなかった。前半26分にはSO松田力也(27=埼玉パナソニックワイルドナイツ)のキックパスに反応したWTBレメキ・ロマノラバ(32=NECグリーンロケッツ東葛)がチーム最初のトライ。松田が1ゴール2PGと精度の高いキックで着実に加点し、13-17で折り返した。

後半はオーストラリアが立て続けに2トライ。一時は14点差をつけられながらも、15分にはCTB中村亮土副将(30=東京サントリーサンゴリアス)が敵陣で相手ボールをインターセプトし、そのままトライ。途中出場のSO田村優(32=横浜キヤノンイーグルス)がゴールを決めて7点差。田村は同34分にも約46メートルのPGを決めて、4点差に迫った。

だが、最後は強豪の意地に屈した。日本は自陣でのボール争奪戦でペナルティーを喫し、残り1分でFWのモールでトライを許した。

23年W杯フランス大会までは残り2年。小さくて大きな差を埋めるべく、次戦は11月6日、敵地でアイルランドに挑む。