全日本選手権3連覇中の小松原美里(29)小松原尊(30)夫婦組(ともに倉敷FSC)が今シーズン初戦を納得の6位で終えた。

日本の「SAYURI」を舞ったフリーで100点オーバーの100・76点をマーク。合計164・32点で、前日のリズムダンス(RD)7位から順位を1つ上げてフィニッシュした。

コンボスピン、ツイズルにカーブ、ストレートラインのリフトなど次々と最高評価のレベル4を獲得。青を基調に「歌舞伎役者の片岡孝太郎さんにもアドバイスをいただきながら、日本の着物を意識して作った」という衣装で、柔らかい曲調と2人で息を合わせた。

美里は「心を込めて滑りました。RDもフリーも大きなミスなく滑れて(結成から)月日がしっかりたっているなと。初戦から100点を超えてビックリ」と驚いた。3月の世界選手権は19位だったが、同12位だったポーランド組の上位に立てたことも「大きなこと」と納得した。

尊は「緊張感が高くて試合前に吐きました」と笑いながら「練習と比べて70%くらいの出来。柔らかい音楽なのでスピード出さないと、つまらない。もっとスピードを出したい」と振り返った。美里も「振り付けを始めたのがRDより3週間くらい遅かった。まだまだ練習するところあるし、まだまだ伸びると思う」と補足した。

次戦は11月のGPシリーズ第4戦NHK杯に出場する。【木下淳】