仲間の分まで走って跳んだ。アランマーレ秋田がアイシンに41-70で敗れ、開幕2連敗を喫した。平松飛鳥主将(27)は8得点。両軍最多の8リバウンドと奮闘したが初勝利を逃した。次戦は30、31日に埼玉・春日部市で日立ハイテクと対戦する。

2日続けて後半に大差をつけられた。37点差で大敗した前日23日から修正し、前半は速いボール回しと人数をかけた攻撃で粘りを見せて31-32と1点差で終えた。だが、第3クオーター(Q)から強度が上がった高さのある守備に苦しみ、シュートを決められず徐々に苦しい展開に。同Qはフリースロー2本のみのわずか2得点、第4Qは8得点に封じ込まれた。

この2戦、主将は仲間を思いながら戦った。平松と同世代の佐藤ひかる(26)がコンディション不良で欠場し、ベンチには背番号「37」のユニホームが設置された。平松は「ひかるの分もあったが、けがでコートに立てない選手もいる。コートは5人しか出られないので、チームの代表という気持ちで臨んでいた」。この日は約28分間プレー。162センチと小柄だが、戦う姿勢で引っ張った。

今後はアウェーで4戦を行い、11月13、14日にデンソーとのホーム戦を控える。「課題のディフェンスとリバウンドは相手に関係なく自分たちがやること。もっと突き詰めて練習していきたい」。厳しい戦いの中で、念願の初勝利を全員でつかみにいく。【相沢孔志】