ラグビー日本代表の強化を担当する藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(52)が25日、強豪を示す「ティア1」に勝つための課題を挙げた。

世界ランク10位の日本は23日、同3位でW杯2度の優勝を誇るオーストラリアに23-32で敗れた。後半34分に4点差まで迫ったが、最後は突き放されて惜敗した。

この日、オンライン取材に応じた藤井氏は「反則の多さ」を課題に挙げ、「(14個と)反則が多く、自分たちで自分の首を絞めてしまった。点数は最後まで食らいついたが、いろんな部分で自分たちが望む数字が出ていない。負けは負けなので、規律をしっかり守って修正しないと『ティア1』に勝つのは難しい」と指摘した上で、「選手たちも善戦満足とは思っていない」と心情を代弁した。

その一方で、春遠征から強豪相手に接戦を演じている。「こういった試合を続ければ、必ずどこかで勝利は転がってくる。(23年W杯に向けて)チームとしては良い方向に向かっている」と強調した。

11月には再び欧州で同5位のアイルランド、同7位のスコットランドなど強豪とのテストマッチ3戦を控える。「3戦全勝」目標に掲げ、「今回の課題も直せる部分なので欧州遠征ではいい結果が出せると思う」と、選手たちの成長と活躍を期待した。